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【お役立ち?コラム】「私はLINEをしない」と「Facebookを辞めます」のあいだにある矛盾と美学

2025.05.20

1. 「LINEはやりません」――孤高のデジタル仙人
現代の日本で、「LINEはやっていません」という一言は、ほとんど“人間関係を断つ覚悟”のような重みを持つ。グループにも入らない、既読も気にしない、スタンプも買わない。なんという潔さ。

本人に言わせれば「距離感を大事にしたい」「SNS疲れを避けたい」という崇高な目的らしいが、連絡手段がメールオンリーになった瞬間、まわりの人々の「仕事できなそう…」「絶対連絡とれなそう…」という目がチラつくのも事実。

でも彼らはこう言う。「本当に大事なことなら、会って話せばいい」と。

本人はいいのかもしれないけれど、こちらからしたらあなたのためにわざわざ連絡しなきゃいけないのよ…ある意味時間泥棒さん。

2. Facebookで「辞めます」宣言をする人の矛盾
一方、Facebookで「しばらく離れます」「SNS疲れました」と投稿する人がいる。その投稿にはだいたい長文が添えられ、過去の自分と向き合い、自己肯定感と向上心の結晶が詰まっている。

しかも「辞めます」投稿がバズると、数日後にはこっそり「戻りました」投稿がひっそり再登場。

つまりFacebookを辞める人ほど、Facebookへの愛着が強いという不思議な構図。むしろ本当に辞める人は、何も言わずに消えるのが定番なのでは?

「辞めます」投稿とはつまり、“注目の欲しさ”と“自己変革願望”のあいだで揺れる、デジタル時代のポエムなのかもしれない。

3. 共通点:SNSへの偏愛と嫌悪のアンビバレンス
LINEを拒否する人も、Facebookを「辞めます」と言いながら居続ける人も、根本には共通する心理がある。

それは「つながりたいけど、疲れる」「理解されたいけど、演じたくない」という葛藤だ。

SNSという舞台の上で、誰もが「本当の自分」と「社会的な自分」のバランスに悩む。LINEを拒否することで“自分を守る人”、Facebookを「辞めます」投稿で“自分を表現する人”――どちらも、実はとても人間らしい。

4. Facebookは「一周回って、ちゃんと使える」SNS
私たちのSNS広報担当養成講座では、Instagram、Xなど、最新のプラットフォームに加えてFacebookの講座も設けています(かつて4時間あった内容は、今は厳選して1時間に凝縮)。

「えっ、いまさらFacebook?」と思う方もいるかもしれません。でも、それは逆に言えば、今だからこそ見直す価値があるということです。

Facebookは、流行りの拡散性やバズりではなく、「記録」「信頼」「関係性の蓄積」に長けたSNSです。実名での投稿が基本だからこそ、企業や個人が情報の“信用”を築く場として、まだまだ強い。

さらに、40代以降の情報収集や経営者同士のコミュニティ形成の場としては依然として主力であり、リアルイベントや地域密着型の発信においては、むしろ他のSNSよりも効果的なケースも少なくありません。

時代が移り変わっても、「つながり」と「記憶」はなくならない。
Facebookはその両方を、静かに、でも確実に支え続けているのです。

だから私はFacebookが好きだし、ちゃんと教えている。
“オワコン”と切り捨てるのは簡単。でも、SNSの本質を学ぶなら、Facebookを避けて通るわけにはいかないのです。

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武田 共世

■ 投稿者
武田 共世

■ 担当
SNSサポート/研修講師/会社全体の業務

2007年に入社し、現在は取締役部長として活躍。傾聴とモチベーションアップを心がけ、MG研修インストラクターやマンダラチャート認定講師としても活動。趣味は旅行と健康談義。

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