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奥の院deリアル「ザ・ゴール」を体験

2026.09.30

ゴールドラット博士の著書『ザ・ゴール』に登場する、子どもたちのハイキング。その場面を、まさか自分たちがお遍路で体験することになるとは思いませんでした。

マンダラチャート研修(その様子はこちら)の翌日、プチお遍路体験へ。訪れたのは、四国八十八ヶ所の第88番札所・大窪寺です。お休みにもかかわらず、広瀬さん、Oさん、Hちゃんがご一緒してくださいました!

本堂、大師堂とお参りしていると、「奥の院があるよ」という話に。看板を見ると、距離は880メートル。

「まあ、ちょっと山道を歩くくらいかな」

多少の不安はありつつも、こういう時って「ノリ」がありますよね(笑)。「せっかくやし、行こう!」と、4人で奥の院を目指しました。

880メートルって、こんなに遠いの?

ところが、歩いても、歩いても……全然着かない。

先頭は広瀬さん。その後ろにOさん、私、Hちゃん。身軽にどんどん進む広瀬さんを追いかけながら、私たちは「まだ?」「まだ着かへんの?」と、ひたすら山道を登ります。

20分ほど歩いたでしょうか。ようやく、ものすごく見晴らしのいい場所に到着!大窪寺の本堂が、はるか下に小さく見えます。

「うわー!すごい!」

札所でお接待でいただいたポカリがなければ大変だったかも・・・。
汗もすごい(笑)

景色に感動しつつ、下をのぞくと少し怖いくらいの高さ。かなり登った気がしたのですが、残りの距離を確認すると……まだ約300メートル。

「えーーーー!」

500メートル以上進んだとはいえ、体感ではもう十分。ちょっとした絶望です(笑)。

そこで、最後尾のHちゃんを見て、あることに気づきました。背負っているリュックが、ものすごく重そう。触ってみると、

「めっちゃ重いやん!」

中には、大きなお茶のペットボトルも。

Hちゃんは普段から、「あれない?」「これ持ってない?」と聞かれたら「あるよ!」と出してくれそうな、みんなのお役立ちタイプ。その備えが、まさかの山登りでは大きな負担になっていたのです。

これ、まさに『ザ・ゴール』やん!

その瞬間、TOC経験者の私たちは顔を見合わせました。

「これ、まさにTOCやん!」

TOCは「制約条件の理論」。全体の成果や流れを左右している制約に注目する考え方です。

『ザ・ゴール』には、ハイキングで遅れがちな少年・ハービーに注目し、彼を先頭にして、重い荷物を仲間で分担する場面があります。全員で目的地に着くためには、速い子がさらに速く歩くより、全体のペースを左右する子を支えることが大切なのです。

まさに、そのリアル版が目の前で起きていました。

そこで、Hちゃんの重いリュックは広瀬さんに持ってもらい、Hちゃんを一番前へ。

すると……歩く、歩く!

さっきまで最後尾だったHちゃんが、思った以上のペースで進んでいきます。荷物が軽くなったことに加えて、先頭になると自然に「進もう」という気持ちになるのかもしれません。

「リアルTOCやー!」

その変化に、私たちは大笑い。お遍路中に、こんな実践の機会があるとは!

そして、なんとか奥の院に到着しました。

「やっと着いたーー!」

ただ、奥の院は想像以上にひっそり(笑)。少し寂れた雰囲気の中、お堂はきれいに修繕されていました。無事に着けたことはうれしいけれど、「途中の景色のほうが感動したかも……」なんて話しながら、今度は下山です。

帰りは、ボトルネックが入れ替わった!

ここで、さらに面白いことが起きました。

登りでは最後尾だったHちゃんが、下りではめちゃくちゃ速い!スイスイ進み、気づけばずっと先に。

一方、昔から下りが苦手な私は、慎重に、ゆっくり、ゆっくり。今度は私が遅れていきました。

行きのボトルネックはHちゃん。
帰りのボトルネックは私(笑)。

そして、この日いちばん笑ったのが、帰り道のこと。

先に下りたHちゃんが、下のほうで立ち止まり、片手のお茶を飲みながら、遅れてくる私に声をかけてくれました。

「もっとゆっくり来ていいよー!」

行きではみんなに待ってもらっていたHちゃんが、帰りはお茶を飲みながら私を待っている。その状況が自分でもおかしくなったのか、お茶を吹き出しそうなくらい大爆笑!私たちもつられて笑いました。

ボトルネック、完全に入れ替わっています(笑)。

「誰が遅いか」より、「今、何が流れを左右しているか」

この体験で実感したのは、ボトルネックは、ずっと同じ人や場所にあるわけではないということ。

登りでは、Hちゃんの重い荷物がペースに影響していました。でも、下りではHちゃんはむしろ速く、下りが苦手な私が全体のペースを左右しました。

状況が変われば、ボトルネックも変わる。

仕事でも同じですよね。ある業務をスムーズにできる人が、別の業務では時間がかかることもある。繁忙期か通常期か、仕事内容や人員配置によっても、流れを左右するところは変わります。

だから、「この人が遅い」「この部署が問題」と決めつけず、今、この流れのどこに制約があるのかを見ることが大切。

今回も、Hちゃんに「もっと速く歩いて!」と言うのではなく、荷物の重さに気づき、負担を分担し、歩く順番を変えたことで、進み方が変わりました。

負荷を軽くする。順番を変える。周りがサポートする。

全員がそれぞれ頑張るだけでは変わらなかった流れが、ボトルネックへの働きかけで変わる。その面白さを、身体で感じた時間でした。


※この後3日間の筋肉痛へ・・・

山で感じたTOCを、仕事の現場へ

登って、下りて、体感では約70分。「880メートルなら行けるやろ!」と軽い気持ちで始めた道は、想像以上の山歩きになりました。

でも、その中で「ボトルネックを見つける」「負荷を軽くする」「先頭にしてペースを合わせる」、そして「状況が変わったら、もう一度ボトルネックを見る」というTOCの考え方を、丸ごと体験できました。

お遍路に来たはずが、思いがけず『ザ・ゴール』のリアル版、そして「リアルTOC研修」まで体験した一日でした。

次に「奥の院まで880メートル」という看板を見た時は、もう少し慎重に考えようと思います(笑)。

そして、こうした気づきを仕事に生かすために、ビーラブカンパニーではTOC研修を開催しています。

ボトルネックを見つけ、全体への影響を感じ、解消に向けて働きかける。その変化を、ゲームやワークショップを通して体験する研修です。

「みんな頑張っているのに、なぜか仕事が進まない」
「どこを改善すれば、全体の成果につながるのだろう」

そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ一緒にTOCを体験してみませんか?

TOCジュニア研修〈神戸開催〉
日程:2026年12月3日(木)・4日(金)
会場:ビーラブカンパニー セミナールーム
講師:西 良旺子

詳細・お申し込み
https://belove.doorkeeper.jp/events/198030

今回ご一緒した香川のひろせ司法書士事務所さんはこちら
https://www.officehirose.com/

武田 共世

■ 投稿者
武田 共世

■ 担当
SNSサポート/研修講師/会社全体の業務

2007年に入社し、現在は取締役部長として活躍。傾聴とモチベーションアップを心がけ、MG研修インストラクターやマンダラチャート認定講師としても活動。趣味は旅行と健康談義。

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