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円安・人手不足・AI時代。中小企業は何を大切にすべきか

2026.09.02

円安・人手不足・AI時代。中小企業は何を大切にすべきか

先日、兵庫県中小企業家同友会の「中同協総会議案から学ぶこれからの企業経営」にオンラインで参加しました。

講師は、第一コンサルティング・オブ・ビジネスの丸山博先生。

お久しぶりの丸山先生ですが、本当にお話が上手い。

固い内容を面白、おかしく、興味深く、アクションを交えてお話いただけます。

世界情勢から日本経済、中小企業の経営環境、そしてこれからの企業づくりまで、非常に幅広い内容を学ばせていただきました。

これまでの「常識」が通用しにくい時代に

現在、世界では国際紛争やエネルギー供給への不安、気候変動、生成AIの急速な発展など、これまでの「常識」が通用しにくい時代になっています。

日本国内でも、円安や物価高、人手不足、少子高齢化、地域の衰退、賃上げ、金利上昇など、中小企業を取り巻く環境は決して楽観できるものではありません。

人手不足による倒産が過去最高となり、休廃業・解散も増えています。

そんな中で印象に残ったのは、

外部環境が厳しいからといって、それを嘆くだけでは何も変わらない

ということです。

むしろ、こんな時代だからこそ、

「どこで戦うのか」
「どこでは戦わないのか」
「誰に、どんな価値を届けるのか」

を改めて考える必要があります。

「安いから」ではなく、「この会社だから」

講義では、経営戦略とは、

「どのお客様に、何の商品を提供し、どうやって選ばれる仕組みをつくるか」

を考えることだと説明されていました。

そして、小さな市場であってもトップを目指すことが重要だと。

特に中小企業にとって大切なのは、価格競争に巻き込まれないこと。

「安いから買う」ではなく、

「この会社だからお願いしたい」
「この人たちだから任せたい」

と思ってもらえる会社になること。

そのためには、商品の特徴だけを伝えるのではなく、

自社がお客様にどんな「お役立ち」を提供できるのか

を伝えていく必要があります。

資料でも、「共感」と「信頼」によるファンづくり、ブランドづくりが、これからますます重要になると紹介されていました。

私が一番心に残った「人を生かす経営」

今回、私が一番心に残ったのが、

「人を生かす経営」

についてです。

人を生かす経営というと、

「社員を大切にする」
「働きやすい職場をつくる」

ということを思い浮かべます。

もちろん、それも大切です。

でも、それだけではないのだと思いました。

会社には、

「私たちは何のために存在するのか」
「誰のお役に立つ会社なのか」
「どんな会社になりたいのか」

という問いがあります。

それを社長だけが考えるのではなく、社員みんなで話し合う。

一言で表すなら、

社員みんなで「可愛げのある会社って、どんな会社だろう?」と話し合い、それを一つひとつ実行していくこと。

「可愛げのある会社」という言葉にキュンとしました。

ここでいう「可愛げ」とは、表面的な愛想の良さという意味ではありません。

何かあったときに、

「あの会社にお願いしたい」

と思ってもらえる。

取引先や地域の方から、

「この会社には続いてほしい」

と思ってもらえる。

取り組みに共感してもらえる。

そんな会社です。

手書きのメモにも残したのですが、結局大切なのは、

会社の存在理由そのものを、社員と一緒に考えていくこと

なのだと思います。

AIに任せる仕事、人にしかできない仕事

AI・DXについても多くの事例が紹介されました。

文章作成やマニュアル作成だけでなく、見積もり、施工管理、生産管理、人材育成など、AIを活用できる領域は急速に広がっています。

だからこそ私は、

AIに任せられる仕事はAIに任せ、人にしかできないことにもっと時間を使う。

そんな考え方が大切だと思います。

「人にしかできないこと」とは?

人にしかできないこととは、コミュニケーションであり、信頼関係をつくることであり、人を育てることであり、一緒に会社の未来を考えることなのではないかと思います。

外部環境は変えられない。でも、自社は変えられる

世界情勢も、円安も、物価高も、人口減少も、自社だけでは変えることができません。

でも、

誰をお客様にするのか。
どんな価値を提供するのか。
どんな社員を育てるのか。
どんな会社をつくるのか。

これは、自分たちで決めることができます。

厳しい外部環境だからこそ、経営理念や経営指針に立ち返り、社員と対話する。

それが、変化の激しい時代を乗り越える中小企業の強さになるのではないでしょうか。

「可愛げ」も、伝えなければ伝わらない

そして、もう一つ共感したのが、情報発信についてのお話です。

丸山先生は、

「ネットから問い合わせが少ない」と嘆くことよりも、何かのタイミングで自社を思い出してもらい、そのときに会社の情報を見てもらえることが大切だというお話をされていました。

そのとき、

会社のWebサイトが整っている。
SNSやブログが更新されている。
どんな考えで仕事をしている会社なのかが伝わる。
社員やお客様の姿が見える。

そんな状態になっていることが重要です。

これは、私も大いに共感です。

どれだけ良い会社でも、どれだけ素敵な社員がいても、どれだけお客様の役に立っていても、

伝えなければ、知られることはありません。

「可愛げのある会社」をつくること。

そして、その可愛げをきちんと伝えること。

これからの中小企業にとって、この両方がますます大切になっていくのだと思います。